無垢フローリングとあわせて木製の家具をお使いの方も多いことと思います。
本日は木製家具のメンテナンス方法をご紹介します。
無垢フローリングのメンテナンスと共通する部分もありますのでぜひ参考にしてみてください。
家具の素材を見極める
木製家具は無垢材と合板などに化粧材を貼ったものとに分けることができます。
化粧材には突き板といわれ、無垢材を薄くスライスしたシートが使われる場合と、
紙や樹脂に木目を印刷して加工したものなどが用いられる場合があります。
どちらの素材で作られたか分からない場合には、木口を見てみましょう。
無垢材の場合には年輪の断面が見えますが、化粧テープがはられている突き板仕上げの場合にはそれがありません。
手入れ方法
いずれの仕上げ方法であっても、木製の家具の手入れでは、まずやわらかな布でほこりを払い、軽くからぶきするのが基本です。
特に無塗装の白木はシミになるので水ぶきはやめましょう。
ウレタン塗装がほどこされている場合には、薄めた中性洗剤でふいたり、
かたく絞った布でふきあげたりすることができます。
ただし、基本的には飲み物などをこぼして水がかかったら出来るだけすぐにふきとりましょう。
熱いカップなどで変色してしまうこともあるので、鍋などを置くときには鍋敷きを必ず使います。
塗装について
木製家具の仕上げで最も多いのがウレタン塗装です。
家具の表面に薄い樹脂膜をつくるので汚れや傷を防止することができます。
傷がついた場合には一度塗装を落として再度塗装します。
その他にはオイル仕上げやワックス仕上げが用いられます。
特長としては塗膜を作らないので木の呼吸を妨げず、しかしはっ水性があるので、汚れが浸み込むのを抑えてくれます。
オイルは一年に一度くらいのペースで塗り、ワックスは使用とともに落ちてきてしまうので、ひと月に一度のペースで塗るのがおすすめです。
へこみや輪じみができたら
オイルやワックス仕上げなど塗膜を作らない仕上げの場合、小さなへこみなら濡らしたティッシュを一晩あてておくと元通りになります。
輪じみなどができた場合には、サンドペーパーでかるくこすり、その上からまたオイルを塗るようにします。
家具を長く使うための注意点
木製の家具は熱に弱いため暖房の熱風が直接あたらないように気をつけましょう。
同じ理由で無垢フローリングも、カーペットやコタツで熱がこもらないようにします。
また家具を配置するときにはカビを防ぐために壁から少し離しておきましょう。
特に気をつけたいのがビニールのテーブルクロスです。
木を守りたいからとかけたい気持ちになるかもしれませんが、
無垢材は呼吸をしているので、ビニールがそれを妨げてしまい、
最悪の場合表面の塗装とビニールが反応してくっついてしまいます。
水や食べかすが気になる場合には、ランチョンマットやコースターなどを上手に活用しましょう。
家具に使われる樹種
手ざわりの良さや木目、木の硬さで樹種が選ばれます。
たとえば繊細な木目で人気のメイプルやウォールナット、チェリー。
やわらかく傷がつきやすいところが味わいとして好まれて、パインなどはカントリー家具に人気です。
※無垢フローリングの樹種はホームページで詳しくご紹介しています
長く使うためにはきちんとしたメンテナンスを
木製家具は高級品のものも多く、せっかくならば長くベストな状態を保ちたいものです。
塗装やメンテナンス方法が心配な場合には、購入時にしっかりとお手入れ方法を確認するのも重要です。
ホコリをとりのぞいたり、水気をよけたりするだけでなく、
細かなメンテナンスを日ごろから気をつけましょう。