2015.06.21フローリングについて , 住まいのお役立ち情報

フローリングのリフォームは何から始めればいい?知っておきたい床張替えの流れ

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部屋の中を歩いている際に床がきしむような音が聞こえたり、床に傷や汚れ・へこみなどが生じてきたりしたら、フローリングのリフォームを考えましょう。既存の床材をはがして新たに張替えるフローリングのリフォーム、それが「床張替え」です。

フローリングの張替えをする機会はあまりないため、どのような流れでリフォームを進めれば良いかわからないという方も多いかもしれません。フローリング材にはさまざまな種類があり、選ぶポイントも部屋ごとに異なります。また、工事がどのように行われるのかも把握しておくと安心でしょう。

今回は、床張替えをする際の基本的な流れを3つにまとめました。フローリングのリフォームを始める際の参考にしてください。

【流れ1】フローリング材の種類を選ぶ

【流れ1】フローリング材の種類を選ぶ

フローリングのリフォームを検討する上でまず知っておきたいものが、床材の種類です。フローリング材には大きく分けて、「無垢フローリング」と「合板(複合)フローリング」の2種類があります。床張替えをする際は、まずこの2種類のどちらにするかを決めましょう。

「無垢フローリング」とは、天然の木を使った床材のことで、湿度調整や断熱性に優れています。また、肌ざわりが良くあたたかみを感じられるという自然素材ならではの魅力から、人気を集めています。しかし、天然ゆえに反りや曲がり、割れなどが起こりやすかったり、木目や色などにばらつきがあったりします。

「合板(複合)フローリング」とは、接着剤で複数の板を張り合わせ、表面に天然木の薄板を張りつけた床材のことを指します。傷や湿度・温度の変化、耐水性や耐候性に強いことが特徴です。「無垢フローリング」と比べ、反りやねじれなどの発生率や価格が低めであること、施工がしやすいことなどから、より手軽な素材と言えます。

【流れ2】部屋ごとに適した床材を選ぶ

【流れ2】部屋ごとに適した床材を選ぶ

フローリング材の種類の次に重要となる点が機能性です。床材には、汚れや傷を防ぐ加工や、抗菌・消臭・遮音効果を付けるなどの加工が施されています。住まいにもさまざまなタイプの部屋があるため、部屋の用途ごとにふさわしい床材を選ぶことがリフォーム全体の要と言えます。

キッチンやダイニング、トイレなどの水回りには、防水性・防汚性に優れた床材を選びましょう。ワゴンなどのキッチン家具にキャスターが付いている場合は、耐摩耗性も備えていると安心です。

リビング用の床材選びでポイントとなる点はライフスタイルです。床に直接触れてくつろぐ時間が多い場合は、やわらかく肌ざわりが良い素材を使いましょう。子供やペットをのびのびと過ごさせたい、床暖房を取り入れたいという場合は、耐水性や耐摩耗性、床暖房対応など機能性に特化した床材がおすすめです。

大きな声を上げたり走り回ったりする子供部屋には、遮音性の高い素材が適しています。傷や汚れに強い、ホルムアルデヒドの影響が少ない、といった性質が備わっているかどうかも重要です。

【流れ3】工事の流れを把握する

【流れ3】工事の流れを把握する

床張替えにかかる期間は、建物の種類や規模によって異なります。

おおまかな流れとしては、まず部屋の中の家具類を移動させ、周りを養生します。次に既存の床材を解体・撤去し、必要に応じて下地の調整や補修を行います。そして、あらかじめ選んでおいた床材を張り、清掃と家具の移動が終われば工事は完了です。

また、マンションか戸建てかによって工法が異なります。マンションの場合は、鉄筋コンクリートの上に床材を直接貼る「直貼り工法」と、鉄筋コンクリートの上に下地を組んでその上に床材を施工する「二重床工法」があります。戸建ての場合は、床材を根太の上に直接貼る「根太工法」、根太の上に合板などを貼ってその上に床材を施工する「捨て貼り工法」があります。

おわりに

フローリングの張替えを行うと、部屋の雰囲気はガラリと変わります。今回ご紹介した床材の種類と選び方、工事についての基礎知識を活かして、理想のリフォームを実現させてください。